研究室メンバーから
私は磁気スキルミオンという磁性体中に現れる粒子のダイナミクスに関して研究しています。特に磁気スキルミオンはブラウン運動を行うことから、室温の熱を主なエネルギー源とする超低消費電力計算への応用を目指しています。また最高水準の実験設備はもちろんのこと、理論の先生による密なアドバイスをいただけたり、シミュレーションのための計算資源も豊富であることから、実験と理論の両方からアプローチできる点が当研究室の特色です。
また研究室行事として例年では暖かい時期はBBQを、冬は鍋を囲むことで親睦を深めまくっています。さらに5月ごろには福井県にて研究室合宿を行い、招待講演や自身の研究発表を通じて普段以上のスキルを磨くのみならず、釣りを楽しんだり、カニが食べられます。その他有志によるF1観戦やスキー旅行など研究のみならず、遊ぶことにも全力で取り組む楽しい研究室です!
週に一度開かれるゼミでは隔週で進捗を発表する機会があるので、研究で行き詰ったときにアドバイスをもらいやすかったり、研究への理解を深めたりすることができます。また、分からないことがある時に先生に聞くのはもちろんですが、頼りになる先輩がたくさんいるので気軽に相談できる環境です。
私はトンネル磁気接合素子を用いた実験により、ジュール熱の影響による磁気異方性の変化を評価する研究をしていました。測定方法を模索するのは時間がかかりますが、何度も先生や先輩とディスカッションを重ねて実験を進めるのはとてもやりがいがあります。
卒業研究
2024年度は以下のような課題を考えています。
- 情報熱力学的スピントロニクスの研究 スキルミオンブラウニアン計算機/スキルミオン情報熱機関/磁気スキルミオンの質量の探求
- スキルミオン・磁化ダイナミクスの研究 電圧によるスキルミオンの高速制御/情報熱力学的磁界センサーなど
本研究室は原則2025年3月で終了となります。2024年度の修士課程・博士課程の募集はしない予定です。見学希望者はsuzuki-y@mp.es.osaka-u.ac.jpまでメイルでご連絡ください。3月以降、見学可能です。@を半角にしてください。